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アイルランドで就職。家族とともに暮らしていたが事情あって一人残ることに。一時帰国中にリラックス+お金のかからない遊びとして市原海づり施設デビューしたが、とても楽しかったためアイルランドでも続けることに。
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2009年10月09日

外国人=だれだおめぇ。

皆様こんばんは。

ここのところ忙しく、なかなか釣りにいけません。
昨日今日は、滞在許可の更新のため雑事に終われてしまいました。
雑事というのは、この国に滞在する手続きのことです。

興味ある方もいると思いますので、
前半は今回私が経験したこと、後半は私が理解していることを書こうと思います。
今日は、長文です。


私のWork Permit(就労許可証)は10月11日で切れてしまいます。
アイルランドで就労するには、就労許可証と滞在許可が必要です。
これらの期限は同じ日になっていますから、
切れてしまうと即時に不法就労+不法滞在者になってしまいます。

犯罪者になってしまいますので、(日本だと入国管理法違反、でしたっけ?)
9月にアイルランドに戻ったときにすぐRenewal Application(更新申請)を依頼しました。

Work Permitの取得は雇用者が行い、
Work Permitの管理は被雇用者が行うことになっています。
これは雇用者が被雇用者の立場を利用して、
不当な条件や賃金を提示するのを防ぐためです。

つまるところ、私は更新手続きができませんので、
職場の人事部に依頼することになります。


が、更新申請がRejct(却下)されたとの連絡が先週金曜に入りました。
ちょっとパニックに落ち入ったのですが、
どうやら今年8月終わりに新しい政策が導入され、
5年以上の期間、正規の方法で就労をした外国人労働者は、
就労許可証なしで働きつづけることができるようになったのだそうです。

滞在許可証に記載される種別もSTAMP 1からSTAMP 4に変わるとのこと。
STAMP 4は別の会社に再就職したりする際にも、
就労許可証が必要ない種別です。


あちらこちら調べたところ、
きちんとアイルランドに根を張って生活している外国人には、
より多くの権利を与えるべきだ、何て形で政府広報が報じていました。
解雇された場合も(自主退職はだめ〜)、
これまでは再就職活動のために3ヶ月間の滞在が認められていましたが、
6ヶ月に延長されたとのことです。

まぁ、実際のところは、頭脳、知識、技能流出を防ぐためなのでしょう。
労働許可証を申請する普段の面倒や、
解雇時に国としてどう処遇するかを簡便化または改善することで、
(有能かつ誠実な)外国人にできるだけ多く残ってほしい、って所だと思います。
また、企業も労働許可証の再発行にかかる手数料を払わずに済むようになりますから、
アイルランド人と同じように雇用する可を決めることが出きるようになる、と。

景気が良いときならいざ知らず、
さんざ海外の人を呼び込んだくせに不景気で首を切られたとたん、
何年も暮らしてきて家族も家もあるのに数ヶ月でさあ出てけ、
資産は国が接収する、なんていう上段構えな態度を小国が取っていては、
あっというまに別の国へ行ってしまいます。

日本もそうですが、外国人労働者に依存してしまった以上は、
きちんと最後まで責任を取ってあげないと大変なことになる、
ということなんでしょう。
何はともあれ私にとっては労働許可書を心配せずに済むようになりますし、
いざと言うときに生き残る術が増えましたから、大歓迎です。
長い目で見れば、会社にも1〜2百万の利益をもたらしたことになるのかな。


そんなこんなで、昨日はGarda National Immigration Board(入国管理局)に行きました。
ちなみにGardaは警察のことです。Policeではありません。
しかし非常に混雑しているとのことで、もう受け付けてくれないといわれてしまい、
翌日の8時までに来て、列に並べと指示されました。

今までは、管理局が開いてさえいればいつでもやってもらえたのですが、
どうやら事情がちょっと変わってしまっているようです。
最近ものすごい人数が入国しているのか。
審査を厳格化=時間をかけるようになったのか。
不景気でスタッフの数を減らされたのか。
純粋に時期の問題なのか。
理由はともかく、とんでもない混雑が起きているようなのです。


外国人=だれだおめぇ。
Camera : Sony Ericsson C510 Cybershot Mobile

開けて今日。少し早めの7時半に行ってみました。
10時から仕事がありますから、早く終わってほしいのですが・・・。

外国人=だれだおめぇ。

なんじゃぁこりゃぁ!
すごいです。建物一周してます。

ちなみに写真は留学生達の列です。
建物の中には、留学生以外の人たちの列があります。
(GNIB敷地内は写真撮影不可)


GNIBでは、まず整理券を受け取るのですが、
この整理券を受けとるのに簡易審査が必要です。
整理券はまず就労や観光で滞在する人や、その家族に優先配布されます。

したがって、
一日に処理できる人数 ー 既に配布された整理券 = 学生のための整理券
ということになってしまい、学校が既に始まって約3週間、
さっさと登録しないとまずいことになるというのに、
並んでもならんでも整理券がもらえない!
ということで、朝早く(何と5時ごろから)学生が列を作っていると言うことらしいです。

今までは6月に更新を行っていましたので、
まさか9月10月がこんなことになっているとは知りませんでした。
パスポートの更新をしたので10月に滞在許可も更新することになったのですが、
これはちょっと嫌なことになったかもしれません。


留学生はすごいお金を授業料や税金として払っているし、
しかも留学生にもっともっと来てほしいと大学は汗水たらして努力しているのに、
肝心の入国でこれじゃぁ、あまりに印象が悪くないか。
何考えてんだかなぁ。

せめて建物の中で待たせてやれよ!
と、実際はビックリマーク抜きなマイルド口調で(鰯)、
建物に入ってから近くを歩いていたスタッフに伝えましたが
はてさてどうなることやら。
上にきちんと話しているかどうか、解りませんね。

アフリカや中東から来たと思われる子たち、凍死しそうな顔していたよ・・・。
長いこと暮らしてる俺だって、この季節に外で2時間も待てばコチコチだ。
書面で書いてやろうかしら。


話を戻して。
取り合えずGNIBの中に入り、文句を言った後は列に並び、
簡易審査を受けて整理券をもらいます。51番。

仕事に間に合うかが微妙でしたので、
後で来たいんだけどと説明したところ快く対応してくれました。
こんどは351番。
「7時・・・いや、6時ごろに来てください。」と受付のおねーちゃん。

ホントは12時ごろに来たかったのですが、
そういうのは難しそうでしたのでそのまま受領、退出しました。
留学生のみんな、ちゃんと整理券もらえたかなぁ。

外国人=だれだおめぇ。


仕事を終て一旦家へ戻り、もう一度ヒゲを剃り顔を洗って出直します。
ついたのは5時半。
ところが、既にもらった番号は過ぎてしまっています。

人のいない受付に飛び込んで、どうすりゃ良いと質問します。
こういうとき受付の人の態度はかなーり悪いです。
が、気にしてはいけません。ここはそういう国なのです。

「あっちの受付で待ってろ。」
おお、すげぇ。向こうが言った通りどころか、
早めの時間に来てるってのにPleaseすらない命令形だよ。
まるで一昔前の役所のようだ。
しかし上を行ってる。語感は「待ってなさい」じゃなくて「待ってろ」だ。

ちなみに日本を出て10年以上経つ私は、
日本に一時帰国したときに最近の丁寧なお役所仕事に触れ、
非常な違和感、というかお店に入ったような感じを感じました(笑)
見習え、アイルランド。
列ができてんのに新聞読んでんじゃないぞ。オフィサー。


GNIBのとても悪いところなのですが、
何か問題が起きたときに訪ねる案内所のようなものがありません。
また、いきなり飛び込むの自体にも抵抗があるかと思います。

が、恐れずどんどん話しましょう。
そうしないと永遠に放っとかれ、
しかもそれが理由で起きた問題はあなたのせいになります。
自分から聞くのが当たり前な文化なんですよね。

仕事を始めたころ、なにも(本当に何にも)言われずいきなり場所だけ与えられ、
そのまま数日放っとかれた時は、かなり呆然とした記憶があります。
仕事あるか、こんなことやろうと思うんだがと、
上司を訪ねるのが初めの仕事でした。
さすがに言ってくれよ。こっち来たばっかで右も左も解らない外人なんだからよ。


無愛想な対応をしたこの担当官に、結局戻されることとなりました。
未だに目の前でなにやらおしゃべりしたり、あーあの国のやつらはゲハハハハ、
と非常に真面目な勤務態度でしたので、ちょっとカチンときそうになりました。
ま、この国ではカチンと来てもいいのですけど、
こいつがウチの家族の生殺与奪権(俺の就労)を握っていますから、
まぁ、我慢です。だいたいこういう人は後で変わりますから。

必要な書類をだし、目を通すにしたがって、
ほら。だんだんときちんとした態度に。
しかもすこし緊張して来たようです。
ざまぁみなさい。
あんたよりも、きちんとした仕事をしてる外人は山ほどいるよ。
てか、私の見た目や服装が問題なのかも(笑)

表面上はにこやかに。テキパキ求められたことに答えます。
手続きはすぐに終わって、無事Certificate of Registrationが交付されました。
なんだか、夜のGNIBは柄が悪いなぁ。。。
朝は結構感じ良かったのにな。
仕事に貴賎はありませんが、内容に貴賎が出るようです。


そんなこんなでまた一年分の、「仕事ができる権利」が保証されました。
ありがたやありがたや。
しかし、毎年面倒なうえにこの扱われよう。あったまくんなぁ・・・。

外国人=だれだおめぇ。

釣りして食べて、気の良い釣り人と会話を楽しみ、
元気をもらうしかありません。
いい人、悪い人、気さくな人、無愛想な人。
いろんな人がいるのは、どの国も同じですものね!


ここより第二部に入ります。
興味ある方もいるかと思いますので、知っていることを書き留めておきます。

以下の情報は私見に基づくものです。
正確な情報は各機関ホームページを確認しましょう。

アイルランド生活に必要な情報を正確に得るには、Citizens Informationが便利です。


たいがいの海外の国々において、日本人の訪問は歓迎されています。
日本人のほとんどは観光者であり、かつ礼儀も正しく、
常識が通じ、文化への理解も示す国民であると理解されているのでしょう。
「勤勉」「謙虚」「恥」の3つを持つ日本文化、誇るべきことだと思います。
(いかん。まだ興奮が残ってるな(笑))

聞いたところでは、世界中の国で一番手続きなどが簡単らしいのです。
国によってはビザだ滞在許可だと色々と面倒がある国でも、
日本人は比較的すんなり通してもらえると聞いています。

アイルランドでも例外ではありません。


アイルランドへの入国に際して、日本国民はビザも許可証も必要ありません。
いきなり飛行機で行って、空港にて滞在許可をもらうだけです。
この空港でもらう滞在許可は、短期滞在を目的とした滞在に発行される許可証で、
3ヶ月以内の滞在であれば観光しても友人を訪ねても家を買っても学校に入っても、
就労を除けばほとんどが自由です。就職活動もできます。
ビザなしで、かなり自由に行動することが出きるというわけです。

しかし、仕事探しが理由で入国する場合には、
かなりハードルが高いと思った方がよいでしょう。
許可が下りない可能性があります。

就職活動が成功した場合、そのまま不法滞在者+不法就労者として
国に残る可能性が濃厚である(と決めつけられてしまう)ため、
入国が許可できません、と言われることが多いのです。

就職活動が理由でもちゃんと通った方にも数名、会ったことがあります。
EU以外の国の人で、こういう方に会ったことはありませんが、
だから日本人が信用されていると考えるのは早計でしょう。
就労を予定して訪ねる場合には、入国前に内定をもらうか、
最低でも面接の通知が必要だと思った方がよいでしょう。


滞在が3ヶ月を越える場合には
理由に関わらずRegistration(滞在登録)が必要です。
登録を行わない場合、アイルランドに滞在できる期間は
最長3ヶ月間ということになります。

Certificate of Registrationは空港でもらうのではなく、
入国後に地域によって指定されている警察署または
専門の期間を訪ねて取得することになります。

登録には審査があります。
就労者であればWork Permit(労働許可証)、
学生であれば学校から発行してもらうCertificate of Studentship(学籍証明書)、
観光による滞在であればアイルランドまたはEU圏の銀行から、
口座残高を証明する書類を取り寄せる必要があるでしょう。
なお、就労契約書や学生証、銀行から届く出納記録(Statement)では、
審査してもらえませんので注意が必要です。

また、私と同じくSTAMP 4への切り替えを行う方は、以下の書類が必要です。

  • これまでの滞在許可が証明できるパスポート

  • 現行のCertificate fo Registration

  • 現行のWork Permit

  • 一番新しいP60

  • 最近もらった給与票3ヶ月分

  • 雇用を証明する手紙(人事部などから取得)

また、条件として連続して5年間の滞在が必要です。
3ヶ月までの中断は許容されます。

登録が承認されると、発行手数料の支払いを求められます。
手数料は150ユーロです。

支払いにはクレジットカードまたはレーザーカードが必要です。
銀行によっては、キャッシュカードとレーザーカードが別になっています。
また、現金、振出小切手、郵便小切手などで払うことはできませんので注意が必要です。

アイルランドに銀行口座を作るのは難しいと考えておいた方がよいですし、
クレジットカードは審査が厳しく、
またレーザーカードも届くまでに時間がかかります。
学生さんなどは日本でクレジットカードを作って来たほうが良いと思います。


手数料の納付を済ませ、登録が完了すると、
Certificate of Registration(登録証明書)が発行されます。
形はクレジットカードと同じです。

外国人=だれだおめぇ。

Certificate of Registrationの有効期間は最長1年間です。
発行と同時に、Registration満了までの滞在許可を示すハンコが
パスポートに押されます。
したがって、1年以上の滞在をする場合には、
毎年Certificate of Registrationの再発行を受ける必要があります。

以上、お役に立つ情報ならば幸いです。
次回は本編を!ColliemoreのHappyかつExcitingなはなしを!(笑)


パパ先制打




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この記事へのコメント
お疲れ様でした~。
いやぁ、あそこのイミグレは本当に大変ですよね。
(ダブリン郊外に引っ越せば、ラクになりますよ!)
しかも1年の間で一番忙しい時期(新年度の新学期)に当たってしまったのは・・・。
私も結婚前は学生→労働許可証を取得→二度の転職を経験しての滞在だったので、パパ先制打さんの大変さは、よくわかります!

ここ最近、High Skilled non-EU Workers達に対する法律上の対応が改善されてきて、良かったなと思います。
ちょうど私の友達も5年経ったので、先月パパ先制打さんとまったく同じ手続きをして「これでイザとなった時に転職の自由が認められてるのは、すごく気持ち的にラク」って言ってました。

Long Term Residency はご存知ですか?
労働許可証で5年間(5×365日)アイルランドに合法的に滞在した人が貰える5年間の長期滞在許可です。
で、さらに3年経てば(8×365日)、無期限の長期滞在許可がもらえます。

私はLTRを申請して許可が下りるのを待ってる間にアイルランド人と結婚したので、必要はなくなったんですけど、結婚後に許可が下りました(苦笑)
Posted by kaz at 2009年10月11日 00:55
kazさん、コメントありがとうございます。

ダブリンから出たいとも思うのですが、
通勤を考えるとどうしてもセンターになってしまうんですよね。

Long Term Residencyは存じております。
が、コスト的にまったく見合わないので8年経つまで待つ予定です。

お互い色々不便がありますが頑張りましょう(笑)
ではでは。

パパ先制打
Posted by パパ先制打 at 2009年10月12日 03:49
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